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うんこマン・レジェンド 48話目 モア・筋肉

夏休み十一日目。低酸素マスクをつけた5キロメートルのランニングを終えてから自室に行く。足を肩幅くらいに開いてケトルベル十六キログラムを両手で持ち上げてみる。

前よりは楽に持ち上げられた。やはり腕の筋肉が足りなかったのだろう。一旦股の間をくぐらせてから胸のあたりまで振り上げてみる。スイングというケトルベルの基本動作だ。腕ではなく腰の筋肉を使う感じで……振り上げる! 胸のあたりまで振り上がった。ケトルベルは遠心力がケトルベル自体の重量に加わるのでだいたい+2キログラムくらいの負荷がかかる。股の間にケトルベルがブランコのように戻ってくる時は予想以上に重たい。とりあえず今日は十回振ろう。それ以上やるとケトルベルを落としてしまいそうで非常に危ない。足に落ちたら大怪我だ。

十回振った。予想以上に負荷がある。この重さに夏休みが終わるまでに慣れねば。

ケトルベルは体力と心肺機能の向上のために買ったはずだが、今は筋力向上が主目的になっている。己の貧弱さが早めにわかったから良かった気はするが……本来の目的で使えるようになるには1ヵ月と10日程度では足りなかったか。

薬袋を倒すためにはあの高速のパンチを避けてカウンターを入れるのが一番だ。小細工でパンチの速度を落とすとしてもパンチ力もとい筋力がなければカウンターは決まらない。

筋肉をもっとつける必要がある。