執筆作業

小説を投下する場所

うんこマン・レジェンド 45話 ヤク入りのジュース

薬袋は噴水の前でまだ待っていた。

一〇メートルほど離れた位置で浮気相手が到着するのを待つ。

程なくして浮気相手が現れた。綺麗な女性だ。化粧の仕方がこなれている。女子高生……かもしれない。

「うわーすごい可愛い子じゃん」

殴られ屋はのんきな発言をする。

「しー。静かに」

薬袋はホテルの前に設置してある自動販売機でジュースを買っている。

ジュースを取り出し口から取り出す際に腰につけているポーチから注射器のようなものを出したのが見えた。ジュースのプルタブを開けてそこに注射器の針を突っ込む。

アレがヤクか。

プルタブを開けたジュースを女子高生に渡す。真夏だから違和感はない。女子高生は疑うことなくジュースを飲む。しばらく薬袋と女子高生は談笑を交わしていたが、女子高生の方がだんだんトロンとした表情になる。ほろ酔いしているみたいな感じだ。薬袋はエスコートするような形で女子高生をラブホの中に誘導する。

「そろそろ写真撮らなくていいの?」

殴られ屋に言われて気づく。そうだった。シャッター音がならないカメラアプリを起動して連写する。これでいい。

薬袋と女子高生はラブホの中に入っていった。

 「うーんなんかすごいな。普通年上の女の子を口説くのって難しいのに……あんなにすんなりと……」

なんか釈然としないような口ぶりだが、当たり前だ。

薬袋はヤクをジュースに混ぜて多幸感を愛情と錯覚させたんだろう。