執筆作業

小説を投下する場所

うんこマン・レジェンド 43話目 殴られ屋との再会

薬袋は薬局を廻った後は家に一旦戻ったようだ。発信機の示す位置情報は意外と我が家と近い位置にある。学区内だから当然ではあるが。もし浮気の動きがあるとすれば夜か。

歓楽街のラブホ通りに向かうなら電車で追いかければいい話だが、自宅が浮気現場なら近づきようがない。多分防犯対策がなされているから近づいたらバレる。女をヤク漬けにしているならむしろそっちの方が可能性は高い。一度ヤク漬けにして依存性ができてしまえば、女は言うことを何でも聞くだろう。わざわざムードのある場所に向かう必要はない。

浮気現場を撮るカメラはスマホについているカメラを使用するつもりだが、夜の住宅地のような薄暗い場所では撮影しにくい。フラッシュは不可だからな。明るい歓楽街の方に向かってくれないと困るぜ。最寄り駅の近くのファミレスで俺は待機することにした。

数時間後。

夜の19時。薬袋は動き始めた。バイクに乗って……歓楽街の方へ。駅のホームに急ぎ、歓楽街行きの電車に乗る。ちょうど帰宅ラッシュ時なのでギュウギュウの満員電車だ。

20分ほど電車に揺られて歓楽街に到着。薬袋のバイクについている発信機の信号はラブホ通りの方に向かっている。急いでそちらに向かう。

バイクを発見。駐車場に停めてある。

さっきまで信号は動いていたのでそこらへんにいるはずだ。女と待ち合わせている場所は……どこだ。最悪待ち合わせがラブホの中だったらどうにもならん。ただそういうラブホは料金が割高だから利用しない気がするが……確信はない。

困った。やっと掴んだチャンスなのに……。

途方にくれていると後ろから肩を叩かれた。

びっくりして後ろを振り返る。

「何日かぶりだね。なんか困ってるみたいだけど……どうかしたの?」

殴られ屋だった。