執筆作業

小説を投下する場所

うんこマン・レジェンド 42話目 予想的中

姉貴がSNSで友達に呼びかけしてさらに三日後。夏休み十日目。

近辺の薬局を見張れば薬袋は現れるという俺の予想は当たった。

何軒か薬局をはしごしている茶髪の目撃証言が出てきたのだ。俺は自転車で近辺の薬局まで急行する。

姉貴の友達が薬局の駐車場にいた。この人たちは初めて会ったな。やたらゴツくて背の高い男と胸の大きな背が低い女性。カップルだろうか。俺の顔はすでに知っているらしく手招きしている。

「こっちだよ〜」

と女性の方がバイクを指差す。夏休み四日目に暴走していた薬袋のバイクだ。ネット通販で購入した発信機に瞬間接着剤を塗り、バイクの真下にくっつける。これでスマホで追跡できる。

「薬局に入って何分くらい経ってます?」

「10分くらいかな〜」

 それならそろそろ出てくるな。さっさとトンズラするとしよう。その前に。

「ありがとうございます!」

俺は頭を下げる。

「こっちもバイト代貰ってるから別に礼はいらないぜ」

男の方がそう言った。

「薬局を三時間見張れば時給1000円。おいしい話だったから一枚噛ませてもらっただけだ」

一日三時間で3000円。薬局は近辺に十軒あるから一日で三万円は消える。姉貴は身銭を切ってくれたらしい。姉貴は三万円を自分の懐に入れずに友達に人探しのバイト代として支払ったわけだ。

姉貴の友達は大学生が多いから……小遣い稼ぎだろうな。あとで姉貴には感謝の一報を入れよう。