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うんこマン・レジェンド 38話目 悪企み

思いついたのは井原を唆すことだった。

薬袋の身辺の情報はネットで探しても無駄だった。SNSをそもそもやっていないか、ニックネームでやっているのだろう。女を取っ替え引っ替えしてれば自然とネットリテラシーも高くなるか。ヤバい女ならネットストーキングしてくるからな。

だが井原は違う。顔出し実名でSNSをやっており特定は容易だった。知り合いのみの限定公開にもしていない。

流石にメアドまではわからない。だがSNSのダイレクトメッセージで連絡は取れる。

作戦としてはまず薬袋の浮気写真を撮ってそれを偽名で井原のSNSに画像を添付して送る。

井原がまだ浮気の事実を知らなければ井原は薬袋を問い詰めるかもしれない。

だが薬袋はシラを切り倒すだろう。

続いて薬袋に酒を飲ませるなりするように偽名で指示をする。

井原に近しい人物になりすます必要があるのが難点だ。不審に思われたら意味がない。

寝ている薬袋の親指でスマホの指紋認証を解除して井原に盗難防止アプリをインストールさせる。

近しい人物になりすました俺は薬袋に不審な動きがあったら知らせると言って盗難防止アプリのパスコードを井原から教えてもらう。

ここまでこれば薬袋の情報は全て筒抜けになったと言っていい。

デスクトップパソコンでいくらでも薬袋のスマホの中を覗くことができる。

連絡先の情報さえ入手できれば薬袋の仲間を割り出すことも可能だろう。

薬袋の浮気写真は歓楽街のラブホ街に行けば撮れるだろうか。殴られ屋と会った日に偶然遭遇したのに浮気現場を撮影していなかったのが悔やまれる。

井原に怪しまれないでなりすます人物を誰にするかも重要だ。これが悪企みの明暗を分ける。