読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

執筆作業

小説を投下する場所

うんこマン・レジェンド 22話 暴かれる欺瞞

多少面倒だったが、かくかくしかじかと最近の事情を姉貴に話した。

「ってわけでモテたいわけではない!」

「ふーん」

姉貴はつまらなそうな顔をしながら何かくだらない話を聞いたような反応だ。

「まぁモテたいわけじゃないのは……わかるけどさ。静かに便所飯したいだけが動機かね」

俺は頷く。

「実際俺には死活問題だ。薬袋には他の所に行ってほしい。食事の邪魔だ」

ハァ〜。と姉貴がため息。よくわからんが何かおかしいこと言ったか?

「すげぇ欺瞞。単に便所飯したいだけなら耳栓でもすりゃいいじゃん。要は……不愉快なんでしょ? その不良の存在が。血便出るくらい」

そんなんだからお前はいじめられんだよ、と付け足された。

……欺瞞、だと? 食事の邪魔だと思ったが、薬袋には感謝している。学校の環境が変化していじめられなくなったからだ。ストレスで血便が出るのには難儀しているが、それだけだ。不愉快だとは思ってない。第一、俺には今の学校に好きな女子はいないんだ。誰と誰がどうしていようと興味はない。

「トイレから出て行けばそれでいいんだ。とくに不愉快だとは思ってない……」

気づいたら姉貴に両肩を掴まれていた。姉貴の頭突きが鼻に入る。鼻血がドバッと出た。いてぇ!

「嘘こけよ。好きな女はいなくても綺麗な女に鼻の下を伸ばすくらいはするだろお前は。鈍感を通り越して不感症かよお前」

鼻血を押さえながら姉貴の話を黙って聞く。姉貴の突然の暴力はいつものことだが、不思議と姉貴の言葉に納得していた。どうやら俺は自らの心を偽っていたらしい。

「ってもボクサー崩れね……話を聞く限りだといくら夏休みに鍛えてもお前に勝てるとはとても思えん」