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執筆作業

小説を投下する場所

うんこマン・レジェンド 21話目 姉貴の帰宅③

姉貴が起きたのは夕方になってからだった。

姉貴はソファに寝転びながら「プレミアムロールケーキ持ってきて……」と言った。午前は酔っ払ってたから記憶が抜け落ちてる可能性を考慮していたがちゃんと覚えてたな。冷蔵庫からプレミアムロールケーキを取り出しソファの前のミニデスクに置く。

「あんがと」

そう言うとフラフラとソファから起き上がる姉貴。壁の時計を見る。午後16時30分。姉貴は頭を抱えた。酔いがまだ覚めてないから頭が痛いのだろうか? それとも寝すぎで頭が痛いのか。

「なんで起こさね〜んだよっ!」

くるぶしのあたりを蹴られた。ソファに座った状態での蹴りだからさして痛くなかったが。相変わらずの足癖の悪さだ。

「起こすと悪いかなと思ったから……」

嘘。日課のトレーニングをやる時間が欲しかったからだ。姉貴に構ってたら何もできん。

「チッ。せっかくの休みなのに……」

夜はまた仕事か? ちょっと悪いことをしたかもしれん。

ピーンポーン。玄関のチャイムが鳴った。誰だろう。インターホンに出る。

「○○運輸です。お荷物をお届けに上がりましたー」

昨日頼んだケトルベル十六キログラムがもう届いたらしい。

玄関のドアを開けると配達員の兄ちゃんがダンボールを抱えて立っていた。

「こちらに印鑑お願いします」

伝票を差し出してきたのでシャチハタで捺印する。

「ありがとうございましたー」

ダンボールを俺に手渡すと配達員の兄ちゃんはトラックに戻っていった。十六キログラムのダンボールは貧弱な俺にはかなり重い。平然と抱えて持ってくるあたり……流石だな。

ダンボールを抱えてリビングに戻る。姉貴は重そうなダンボールを持っている俺を見てゲラゲラ笑いだす。

「あんた何? ダンベルでも買ったの? ウケるわー」

ダンベルじゃなくてケトルベルだけどな。どっこいしょ。床に一旦ダンボールを置く。

「そういやプロテインもあるしー……何? あんた筋肉でもつけたいの?」

女にモテたいの? バカじゃねー! みたいなことをついでに言う。

女に関連することで悩んでいるのは確かだが、別にモテたいわけではない。

「女にモテる不良が邪魔なんだよ」

姉貴はよくわかってない。

「それって嫉妬じゃん! みーにーくーいー」

ウゼェ。