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うんこマン・レジェンド 20話目 姉貴の帰宅②

いくら自腹を切らなければならないとはいえ、プレミアムロールケーキは一個三百円程度なのでまだ安い方である。

前にオタクの彼氏にフラれた時は酷い目にあった。俺はなぜか好きでもないガ○ダムのプラモを買いに行かされた。もちろん自腹でだ。五千円くらいだったか。

そしてなぜかガ○ダムのプラモを五時間ぐらいかけて組み立てさせられた。まぁなかなか大変だったが、俺の発達障害の特性に噛み合っていたせいで作業は苦にならなかった。

ガ○ダムのプラモが完成して我ながらなかなかいい出来じゃないか? と少し悦に浸っていたら……。

「終わった?」

そう言うと姉貴はガ○ダムのプラモをむんずと掴み、そのまま壁に向かって投げ飛ばした。

手には金属製のハンマーが。壁にぶつかって腕が取れたガ○ダムのプラモに追撃する。オタクの彼氏の名前と罵詈雑言を叫びながら。ビームライフルを受けたが如く粉々になっていくガ○ダムのプラモ。そうして俺の五千円とプラモを組み立てた五時間は無駄になった。

今までの彼氏の中で一番訳のわからない理由でフラれたとかこの時の姉貴は言っていたが……思うにそのオタクの彼氏のコレクションをかなりぞんざいに扱ったのだと推測する。

だって俺もガ○ダムのプラモを目の前で壊された時は自分でも意外なほどショックだったからな。

コンビニから帰ってきて「プレミアムロールケーキ買ってきましたー」と言いながら一階のリビングに入る。

姉貴はソファで爆睡していた。プレミアムロールケーキは冷蔵庫で冷やしておくか。