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執筆作業

小説を投下する場所

うんこマン・レジェンド 16話目 心はうんこでできている

いきなり五キロメートルのランニングはキツかった。ロクに運動してない人間が低酸素マスクまで着けてやるのは少し無謀だったか。だが一応完走しきった。一度も歩かなかった。脚が翌日に筋肉痛になる気がしたので、ビタミンCのサプリをガバっと飲む。20粒くらい。1日の目安をオーバーしているが……前に筋肉痛にビタミンCは効いたので問題ないと思う。クエン酸はあえて摂らない。乳酸は筋肉痛の素だが、筋肉を肥大させる効果もあるからだ。後はプロテインが欲しいな。ドラッグストアで買ってくるか。ドラッグストアが家のすぐ裏手にあるのはいいことだ。

俺の見立てでは薬袋はかなりタバコを吸っていたので、おそらくボクシングを今はやっていないのではないかと思う。しかしだ。たとえボクサー崩れでもあの鋭いパンチを数発繰り出されれば瞬殺だ。素人は避けられずに終わる。

あの後に調べてわかったのだが、動体視力の良さや反応速度の速さでボクサーのパンチは避けれるほど甘くはないらしい。プロボクサーは重心移動などの予備動作や肩の動き、呼吸音などの情報からパンチのタイミングを察知し、さらに長年の試合の経験からどこに打ってくるか即座に見極める。それ以前にフットワークやジャブなどの牽制でなかなか打たせないようにする技術を習得しているようだ。

ボクシングジムに通うべきだろうか。いや、生兵法は大怪我の元だ。何か別の方法を考える必要がある。

足腰の強さと心肺機能、体力の向上が目下の目標であるが、薬袋のパンチを躱す秘策を夏休みが終わるまでに思いつく必要がある。

もし仮に薬袋に「昼休みの間は男子トイレを女子と使わないで下さい」と土下座したら、別の場所で女子といやらしいことをおっぱじめるだろうか。この軽い頭を地面に擦りつけて解決するならいいのだが。ちなみに校内の公序良俗など俺の知ったことではない。ただ便所飯を静かにしたいだけ。他に困る人間がいるとかは知らない。とはいえ高確率で却下されるか、全く話を聞いてもらえないで終わるだろう。

要求を飲んでもらえるまで薬袋の心をへし折る必要があるのだ。