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執筆作業

小説を投下する場所

うんこマン・レジェンド 14話目 血便

殴る蹴るなどの物理的暴力と陰口や暴言などの精神的暴力のどちらがキツいかと言えば、物理的なダメージを受ける暴力の方がはるかにキツいと最近までは思っていたのだが……考えを多少改めるべきだと思った。
薬袋は井原という美少女だけでは飽き足らず、他の女子にも手を出しているようだった。
彼女面した井原はまだ気づいていないようだが、逆鱗に触れるのは時間の問題な気がする。
クラスの女子が薬袋に喰われているのに気づいた男子もいるようだ。大抵顔色が悪い。大方、片想いしていた女子が急に色気づいてるのと薬袋が馴れ馴れしく片想いの相手の身体に触っているのを目撃してしまったからだと推察する。
薬袋はなかなか慎重で綺麗どころの女子には手を出す様子はなかった。井原と繋がりがあるカースト上位の女子だからだろう。
磨けば光る女子はいるもので、地味女子の中でもおそらくカースト中位辺りの男子から「俺だけはこいつの良さがわかる……」「俺だけがこいつを愛せるんだ!」とか気持ち悪いことを思われてるであろう……パッとしない女子ばっか狙った。可哀想に。誰がとは言わんが。
俺がなんで知っているのか……は言わなくてもわかるな。俺の昼休みの時間は便所飯タイム兼薬袋のベッドヤクザタイムになった……いやトイレヤクザか。
しかしなんでいつも同じトイレでいやらしいことをおっ始めるのかと思ったら、別に人気のないトイレを狙っているのは俺だけではないからというごく単純な理由だった。
タバコを吸うのは要は下見だったわけだ。
普段パッとしない女子たちの嬌声が聞けるのは……幸運なのか? いや、俺は平和に穏やかで静かな便所飯がしたいなぁ! と心底思った。俺の俺自身が情けないことにその意思に反旗を翻していたが……。
薬袋はクラスのまとめ役になることはなく、担任がある程度の秩序を保っていた。
夏休みに突入するまでにハーレムでも作るつもりだろうか……。
個室の中で身を潜めて薬袋と女子が出て行くのを待った。昼休みの終わり時間ギリギリまで出れないが仕方ない。気配がなくなった。出ていったようだ……気が緩んだ。排泄。ケツを拭かねば。トイレットペーパーで拭く。拭いた紙をふと見ると真っ赤だった。なんで? どうやら俺は無自覚なストレスを感じているようだった。