執筆作業

小説を投下する場所

うんこマン・レジェンド 8話目 破滅

冷や汗が頬を伝う。心臓の音がバクバクと異常にデカく聞こえる。物音を立てたら終わりだ。

静かにして嵐が通り過ぎるのを待つしかない。

「ねぇ〜このズボンのどこかに刺繍あるんじゃない?」

どうやら嵐が通り過ぎるのを待つことも無理そうだ。

名前の刺繍を見られたらズボンの持ち主はバレる。そして俺のズボンには刺繍がある。

「あー誰のかわかるかもー」

「うんこ臭いから触りたくないんだけど」

現在、俺のズボンとパンツがどんな状態なのかはこちらの個室の中からはわからないが、おそらくはズボンとパンツが脱がしたままの状態で隣の個室の中に捨てられていたと考えるのが妥当か。

もしパンツとズボンがバラバラに捨てられていたら、うんこがついているパンツを触る必要はない。だからズボンの刺繍はすぐに確認されたはずだ。ズボンの刺繍は腰のあたりにあるからパンツによって隠れている。

つまりうんこのついたパンツを外してズボンと分離させなければズボンの刺繍は確認できない。

女子は生理的嫌悪感で行動の好き嫌いがハッキリする。

同性ならばいざ知らず、異性のうんこ付きパンツを触るとも思えない。

よし大丈夫だ、と脳みそをフル回転させて自分を安心させた。

「じゃあ邪魔なパンツはポイと」

なーにー!?

「あーこれって菌のじゃん」

「ばっちい」

「パンツとズボンがここにあるってことは今フルチン?」

「っていうかどこにいるの? 今日見てないけど」

急に静かになった。まさか。

「隣の男子トイレ見てくるから入り口見張っといて!」

嘘だろ……。